『綱渡り』ブログ小説NO.21
綱渡り
人生はいつも綱渡り。
綱の先にあるものや渡り方なんて誰も教えてくれない。まして学校ではそんなこと教えてくれるはずもない。
だって、綱はその人によって長さも違えば、形状も違う。渡るために同じ方法が通用するわけじゃないから、教えてくれる人がいなくて当然なのかも。
私は今だから分かる。
嵐の中でも自分の足で歩いて行くしかないって、人生の3分の1くらい生きてやっと気付いたんだ。
でも、それは半分正解、半分誤りだ。
危険な綱から身を守るための命綱は、家族や友人と向き合って1本ずつ自分で張っていくんだって。
命綱がないことは決して誇れることじゃない。自分が大切な誰かと向き合っていないだけ。それとも、まだそんな誰かと出会えていないだけ。
あなたはどのくらい命の綱を張っていますか?
今から綱渡りと向き合っても遅くはない。