『地下世界』ブログ小説NO.48
地下世界
100人の選ばれし作業員。
国は10年間をかけて面接を繰り返した。テーマは『新しい世界を創る』こと。
選ばれた100人は会議を繰り返し、志を同じくした。
そしてついに始動の日。彼らは地上の世界を捨てた。SNSも仕事もテレビも、すべてない世界。
地上の基準で考えれば極めて貧しい新しい世界。だが、地下の世界では最高に幸せな日々が待っていると信じてやまなかった。
少しのお酒と少しの食事で、毎日笑って過ごす。ここにはイジメも誹謗中止もない。
生き抜くために、仲間は必須だった。
そんな世界を火花が創っていく。地下に今日も100の花が咲く。